人は、機械ではありません。心をもった生命(いのち)です。薫陶塾は、医療コミュニケーションの上手なキャッチボールで医療技術を包み、地域医療の未来を応援します。
みなさまからのご意見をお聞かせください。よりよい医療実現の参考にさせていただきます。但し、医療相談は承っておりませんのでご了承ください。
 


「臨床教育は患者ケアに似ている」と言われます。患者中心主義を学習者中心主義に絡ませて次世代を拓く医療人を育てる教育が行われることが重要だと考えます。
学習者中心の教育研修を受けてこそ、自らが患者に向き合う立場(治療への動機付けや治療方針の説明をする)になったとき、患者の気持ち、感情に寄り添った患者中心の態度・パフォーマンス・行動ができるようになるのではないでしょうか。
満足を得た患者から医療者へ寄せられる信頼感が、医療者自身の充実感や満足感となります。
臨床教育を充実させることで、研修医にも、スタッフにも、そして患者にとっても「いい病院」が実現できると、薫陶塾は考えます。



2003年6月福岡で開催された臨床研修指定病院セミナーの様子
中央は市村公一先生と黒岩かをるMITC



2003年4月に福岡で開催された第26回日本医学会総会〜社会が育てる医学と医療〜に薫陶塾が協力出展した「模擬診察室」に参加したり見学した学生さんの感想、大学関係者の声、一般の方々から寄せられた医療教育への期待や医療へのご要望などをご紹介します。


学生さんの感想


心・技・学。心が出発点であると思いました。

医療の世界においては今までコミュニケーションということはずいぶんとないがしろにされてきたと思います。そういう中で教育というのはとても大切であると考えます。

臨床を望む人が大半である医学部教育は、今改革すべきで、アクションこそ大事だと思いました。モチベーションを作り育む教育を私は将来作りたい、という野望があります。上から降ってくる形式教育は終わりを迎えるべきです。

学生の間はひたむきさが誰しもあるので、患者さんと丁寧に向き合おうとすると思いますが、医師になって数年後に慣れてきても同じように対峙できるかが課題だと思います。SP(薫陶塾MITP)の方々のご協力のおかげで良いトレーニングを受けさせていただいております。ありがとうございました。

要するに日常生活ではあたり前の対人コミュニケーションができるかどうかということ。時に、医療場面では、医療者-患者関係が主-従関係になり相互対等の関係は成り立ちにくい。また、医療分野においては必要以上のコミュニケーションは害になることもある。そこら辺のバランスをどうするかが大切だと思う。

医学部生として1年生のうちから医療面接のデモの授業を受けたい。将来どのようなことをするのか、早くからわかるようになるから。現在の講義は知識中心で、具体的手法を学ぶことが 少ないため、コミュニケーション講座というような参加型の授業があれば、もっと自分からいろいろなことを考えるようになり、モチベーションを高める原動力となると思う。





大学関係者の声


これは今までの医学生のコミュニケーション教育に欠けていた方法で、たいへん良いと思いました。

もっと早い段階で診察等の技術を学ばせたほうがよいと思う。

医療サービスとは何か。患者を「様」づけで呼ぶことの無意味さ。医療者と患者ははたして同じ位置にあるだろうか? 例えば薬を【投与】する、とは何事ぞ、という疑問を持っています。

患者の安心と納得を得るためには、医師もある種のパフォーマンスが必要だと思う。医療現場での面接モデルがたくさん示されていくことを期待する。
私たちの教育では現在講義がほとんどを占めているため、このような試みは非常に有意義だと思います。




一般の方々から寄せられた医療教育への期待や医療への要望


私は受診した時、医師から不快な思いをさせられた。このような勉強の場があり、医療者側がコミュニケーションについて学んでいることを知り、とてもホッとした。このようなことを学びたい、学んでいる医学生さんがいることを、とてもうれしく思います。

医学生がデモンストレーションをすることで、もっと患者さんにどういう対応をすればいいかなど、実際に現場に出る前に少しでも分かっていいと思った。今日のような教育はもっともっとやってほしい。

専門用語ばかりを並べた説明ではなく、一般の人にもわかりやすい説明ができるように教育してほしい。また、カルテをわかりやすいきちんとした日本語で書く訓練をしてほしい。

大変良い試みであり、国家試験への導入を早急に望みたい。ただし全国で共通、公平公正な試験、評価ができるのか不安。大学での医学教育が一般に見えにくい。何をやっているのか一般に公開する場があっても良いのではないか。

医師と患者のズレは、情報を伝える側と受ける側の意識や知識の差によって生じる。そのズレに気付くのは両者にとって重要なことであり、その為にシミュレーション・トレーニングは大いに役に立つ。実際の医療現場で医者はあまり詳しく説明しない場合が多いが、学生さんは一生懸命に説明しようとする気持ちが良く伝わってきてほほえましかった。その初心を忘れないでこれからの医療に当たって欲しいと思う。

緊急の患者さんとの対応は場数をふむことからと思います。 「クレームから学ぶ」--若い今からのドクターは臨床経験と人間性が問われると思います。

医療現場では、医療者と患者側とのヘダタリを大きく感じます。信頼関係を築いてこそ、より良い治療を患者がうけることができると思います。 患者の心が少しでも開きやすい雰囲気作りをする必要が医療者側にあると思います。臨床の勉強とともに、患者さんが話しやすい人であって欲しいと思います。

医師と患者にはコミュニケーションや信頼関係が必要だと思った。コミュニケーションや信頼関係がないと、患者さんも不安や心の中まで全て話せないと思う。

技術面はもちろんですが、患者の精神面のささえになってくれるような医師になってほしい。忙しいとは思いますがコミュニケーションを大事にしていってください。

患者の聞きたいこと、心配なことを的確につかみ指導することはとても大変なことだと思いました。でも患者にとっては病院へ行くことだけでドキドキ不安なので、ドクターの対応はとても大切。それだけで半分病気が治るかもしれません。

今のDr.は患者さんから近くなったと感じています。ただ、疾病の説明をし、命令口調で全て行い、時には説明すら、声さえかけないDr.も多いので 患者さんはナースが近いとは感じてもDr.が近いとは感じないので、温かい気持ちを感じられる診察、治療をしていただきたいです。

もっとこういった活動を盛んにしていって頂きたいです。このように患者の気持ちをくみとり、信頼を獲得していくドクターがどんどんふえてほしいです。

人体を見るのではなく「人」と接する仕事なので、専門の医学以外の学びに大いに期待します。





 
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